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2021年7月8日(木)

カナダ・ウィニペグ市議会 核禁条約を支持

高校生の運動が後押し

 カナダ中部のマニトバ州の最大都市で州都のウィニペグ市議会はこのほど、2017年に国連で採択された核兵器禁止条約への支持を表明する決議案を全会一致で可決しました。条約への支持を同市に働き掛けてきた現地の高校生たちの運動が後押ししました。(石黒みずほ)


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 NGOの連合体である核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)によると、人口約77万人のウィニペグは、カナダの最大都市トロントや人口第3位のバンクーバーに続き、禁止条約への支持を表明した国内で14番目の都市になりました。

 決議は、各国政府に条約の批准を求めるICANの取り組みへの支持を表明するとともに、カナダ政府に対し条約への署名を求めました。その実現のため、必要な行動をとる権限を市当局に認めています。

 また、「核兵器は自然環境や次世代の命を危険にさらし、長期的で壊滅的な結果をもたらす」と指摘。いまだ世界に1万4500発の核兵器が残っているとし、「その危険から保護する最良の方法は核軍縮だ」と述べています。

 決議は6月24日に可決されました。

 ウィニペグでは、現地の高校生が3月から、市議会や委員会に出席して、核兵器禁止条約への支持を働き掛けてきました。その一人のルージ・アリさんは地元メディアに、「より多くの自治体が条約を支持することで変化はおきる。今回の動きによって、核廃絶が国レベルで議論され、優先課題となってほしい」と語りました。

 アリさんと運動してきたアビナシュパル・シンさんは「数カ月の取り組みだったので、とても興奮した。若者世代が核兵器を引き継ぐのだから、この大義は私たちにとって本当に大事」と話しました。


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