2021年7月7日(水)
大作映画 女性監督3.1%
ジェンダーギャップ調査 「日本の業界改善を」
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日本映画業界で過去21年間に公開された大作映画のうち、女性監督の割合は3・1%であることが1日、映画監督らが取り組んだジェンダーギャップ調査で明らかになりました。
「日本映画業界の制作現場におけるジェンダー調査」と題し、2000年から20年までに劇場公開された邦画796本(興行収入10億円以上)を調べました。その結果、男性監督は771人(96・9%)で、女性監督は25人(3・1%)でした。
取り組んだのは、映画監督やジャーナリストらが7月に設立した団体「Japanese Film Project」(JFP)です。調査には「SAVE the CINEMA」も協力しました。
団体を立ち上げたメンバーは、映像作家の歌川達人さん、ジャーナリストの伊藤恵里奈さん、映画監督の西原孝至さんの3氏です。今後、映画業界内におけるジェンダーギャップや労働実態についての調査を定期的に行い、シンポジウムなども計画したいと語っています。
歌川さんは、コロナ禍などを大きなきっかけに日本映画業界のジェンダーギャップや働き方の問題が明るみに出ており、それを改善するために団体を設立したと語り、「調査や提言をしていきながら、日本の映画業界をより良くしていきたい」と話しました。