2021年6月28日(月)
五輪開催あまりに危険 中止し都民の命守ろう
板橋・北・文京・江東 小池書記局長が訴え
東京都議選で、日本共産党の小池晃書記局長は27日、板橋、北、文京、江東の4区を駆けめぐり、「みなさんの奮闘で大接戦になるまで押し上げていただいた。さらに広げて、宝の議席を守り、躍進させるため支援の輪を広げてください」と訴えました。娘とともに熱心に小池氏の話を聞いていた女性(47)は「娘の中学校からも夏休みに東京五輪の観戦にいくように言われていて心配です。五輪は中止にしてほしい」と語りました。
全国各紙がそろって「五輪が大争点」と報じるなか、小池氏は「各党の立場が問われる。この問題にどのように対応するか責任を持って示すべきだ」と訴え。公明党が党首の第一声で五輪に一言も触れなかったことに言及し、「こんなに大事な問題でだんまりを決め込むのはあまりにも無責任だ」と批判しました。
小池氏は「本当に五輪をこのままやるのか」と問いかけ、五輪開催で大規模な人流が起こることを指摘し、「あまりにも危険だ」と強調。子どもの五輪観戦計画は中止を決める自治体が続々出てきていることを示し、「五輪そのものを中止するべきだ。今なら引き返せる。『五輪よりも命を大切にする政治を』の声を都議選で示そう」と訴えました。
〈板橋〉
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板橋区(定数5)は多数の候補が争う大激戦。とくとめ道信候補は、コロナ禍での五輪開催のリスクに政府や都政は聞く耳を持たないと批判し、「五輪は中止で、都民の命と暮らしが守り抜ける都政を」と訴えました。小池氏は、とくとめ氏は「国民の苦難軽減」という共産党の立党の精神の塊のような人と紹介。「板橋区で都立・公社病院の独立行政法人化反対、豊島病院を守れと一貫して訴えてきたのは、とくとめさんしかいない」と訴えました。板橋区の会社員のマリさん(仮称)が応援に駆けつけました。
〈北〉
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北区(定数3)は5人の激戦。立憲民主党や新社会党、市民から応援を受けるそねはじめ候補は、30年以上前から北区の病院を守る活動に取り組んできたとして、「もうけ優先の医療を推進する人たちには絶対に負けられない」と力を込めました。小池氏は、北区・十条の住民合意のない再開発やまち壊しを批判し、「十条のまちを守ろうと訴え続けてきたのがそねはじめさん。市民と野党の共同候補のそねさんに一票を託して」と呼びかけました。新社会党の福田光一区議が応援演説。池内さおり前衆院議員(衆院東京比例ブロック、小選挙区東京12区予定候補)もマイクを握りました。
〈文京〉
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文京区(定数2)では、市民と野党の共同候補の福手ゆう子候補が医療機関で8年間働いた経験を語り、「“命を守る政治をつくる”が私を貫く原点。医療・福祉切り捨ての他党に審判を下し、勝ち抜かせて」と訴えました。小池氏は、福手氏が前回の都議選で僅差で惜敗した悔しさをばねに、区内を回り、徹底した生活相談などに取り組んできた実績を紹介。「今度こそみんなの力で都議会に送ろう」と呼びかけました。
〈江東〉
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江東区(定数4)2カ所では、あぜ上三和子候補が、コロナ感染の不安の声が福祉の現場から上がり、中小企業からは先の見えない苦しさが寄せられていると述べ、「光が見える支援の実施が必要です。あなたの一票をお寄せ下さい」と呼びかけました。小池氏は「福祉が原点のあぜ上さん。中学3年までの医療費無償化を実現させた立役者。区民の命綱の議席を失うわけにはいかない」と力を込めました。