2021年6月7日(月)
国会閉じる選択ない
穀田氏主張 コロナ・五輪…課題山積
NHK日曜討論
日本共産党の穀田恵二国会対策委員長は6日、NHK「日曜討論」に出席し、16日に会期末を迎える最終盤の国会対応について各党国対委員長と議論しました。自民、公明が会期を延長しない考えを示したのに対し、穀田氏は新型コロナウイルス対策、東京五輪の開催の是非などの課題を挙げ、「国会を閉じるという選択肢はない」と主張しました。
穀田氏は終盤国会の課題として、コロナ対応でワクチン接種、営業補償と生活支援、大量検査の実行とともに、五輪の開催・中止が焦点となっていると指摘。日本共産党の志位和夫委員長が1月の代表質問で、ワクチン頼みによる開催の展望のなさや、アスリートファーストの立場からフェアな大会となる条件のないこと、医療体制への負荷の3点を挙げて五輪中止を提案していることを述べ、中止の決断を政府に迫ることが政治の役割として大事だと強調しました。
穀田氏は、自民党の森山裕氏が「コロナ対応に政府が専念するために国会は予定どおり閉会した方が良い」と発言したのに対して、政府がコロナ対策に専念することと、国会が国民の声を届け、政府をチェックすることは「両方あいまってやるべきだ」と主張しました。
その上で、医療機関の病床逼迫(ひっぱく)の解消や生活支援、2回目の持続化給付金、補正予算などを挙げ、「いま国会がやらなければならないことは山ほどある」と重ねて強調しました。
立憲民主党の安住淳氏は「五輪とコロナがヤマ場を迎え、国会を閉じるのは不自然だ」と会期延長を主張。国民民主党の古川元久氏も「閉会はあり得ない」と述べました。
番組では、土地利用規制法案、国民投票法改定案、LGBT法案などの重要問題、政治とカネの問題をめぐっても議論となりました。