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2021年6月1日(火)

コロナ禍 貧困・格差なくせ

全労連など 最低生計費示し最賃一律1500円に

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(写真)最低賃金全国一律1500円を求めて会見する(右から)中澤准教授、小畑議長ら=31日、厚労省内

 全労連・国民春闘共闘委員会は31日、昨年まで6年間で取り組んだ22都道府県の最低生計費試算調査結果について厚生労働省で会見し、今年の最低賃金改定で大幅に引き上げ、全国一律制度確立、時給1500円実現に踏み出すべきだと強調しました。

 小畑雅子議長は、「コロナ禍でも、諸外国では将来を見据え、最賃を引き上げている。日本でも、地域経済を活性化させ、女性や非正規雇用が多いエッセンシャルワーカー(国民生活を支える労働者)のため、8時間働けば普通に暮らせる最賃にするため、全国一律1500円に引き上げるべきだ」と強調。それと一体に中小企業支援策や、消費税引き下げを求めました。

 最低生計費調査は、6年で3万4000人分のデータを収集。昨年調査の4県では、茨城1687円、長野1699円、岡山1657円、沖縄1642円(時給換算、20代単身男性モデル)となっています。

 調査を監修する中澤秀一静岡県立短大准教授は消費税10%増税の影響で増額傾向にあるとしたうえで、「全国どこでも生計費に格差はない。全国一律にすべき根拠になる」と述べました。

 オンラインで発言した生協労組おかやまの山本泉副委員長は、「職場のパート職員の2割は世帯主だ。ダブルワーク、トリプルワークをしているシングルマザーもいる」と訴えました。

 沖縄県労連の嶺間信一事務局長は、「ある小売りの職場の初任給は、時給換算835円(最賃792円)で、労働者がすぐに辞めていく。若者の流出を止めるため引き上げるべきだ」と強調しました。


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