2021年5月28日(金)
五輪中止を進言せよ
高橋氏、国交相に要求
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日本共産党の高橋千鶴子議員は26日の衆院国土交通委員会で、東京五輪・パラリンピック中止を進言するよう求めました。
米国務省は、日本への渡航警戒レベルを最も厳しい「渡航中止」に引き上げました。高橋氏は「このもとでの五輪開催は、アスリートから見ても選手生命にかかわる選択であり、参加可能な選手だけの大会はフェアでない。人流を止めるための緊急事態宣言と、東京五輪の実施は矛盾する」と指摘しました。
高橋氏は、コロナ禍で大幅に縮小、行動制限された五輪開催が観光需要などV字回復への道と考えているのかと質問。赤羽一嘉国交相は、「デジタル技術を使えば世界にアピールできる」と楽観論を述べるだけでした。
選手らの事前合宿を取りやめた78自治体のうち、57自治体では「遠方すぎる」「移動も一般客と動線を分けるなど制約が多すぎる」など外国選手団からの理由によるもの。高橋氏は、「大きな効果は見込めないばかりか、キャンセルは増える一方、強行開催で変異株の感染を世界に拡大することが万一でもあってはならない」と強調しました。