2021年5月23日(日)
LGBT差別発言 怒り広がる
社会から排除やめよ
自民党本部前
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自民党議員によるLGBT(性的マイノリティ)への差別発言が大きな問題になっています。21日には東京都千代田区にある自民党本部前で抗議が呼びかけられ、雨のなか約100人が参加。「自民党は差別をやめろ」と怒りの声をあげました。
問題の発言は、自民党が20日に行ったLGBT新法をめぐる会合のなかで出されました。簗和生衆院議員は「生物学上、種の保存に背く。生物学の根幹にあらがう」。山谷えり子参院議員は「体は男だけど自分は女だから女子トイレに入れろとか、(中略)、ばかげたことが起きている」と発言。どれも誤った認識と偏見による差別です。
自民党本部前には、「発言の撤回を求めます」「トランス女性を犯罪性と結びつけるな」などと書かれたプラカードが並び、当事者の人らがスピーチしました。
トランスジェンダー男性で看護師の浅沼智也さん(32)は、「私たちはただ生きていきたいだけ。なぜ社会から排除されないといけないのか」と訴え。「本当に怒っています。自民党は、今回の発言に傷つく当事者がどれだけいるのか考えてほしい」と語りました。
抗議を呼びかけた谷口岳さんは、自民党自身がLGBTについて理解していないだけでなく、偏見があるからこうした発言が何度もくり返されていると指摘。発言の撤回はもちろん、「今年は選挙があります。差別発言をした国会議員、政党は許さないと結果で示したい」と話しました。