2021年5月20日(木)
コロナ破綻 1408件に
飲食最多255件 「諦め型」増
商工リサーチ
民間信用調査会社の東京商工リサーチによると、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた経営破綻が18日時点で、累計1408件(倒産1330件、弁護士一任・準備中78件)となりました。
業種別では、来店客の減少、休業要請などで打撃を受けた飲食業が最多の255件でした。一部地域では休業や時短の要請が継続し、営業制限が続く飲食業の新型コロナ破綻がさらに増加する可能性が強まっています。
次いで、工事計画の見直しなどの影響を受けた建設業が126件、小売店の休業が影響したアパレル関連(製造・販売)の121件。このほか、インバウンドの需要消失や旅行・出張の自粛が影響したホテル・旅館の宿泊業が78件と続きます。
飲食業などの不振を受けて、飲食料品卸売業62件、食品製造業も47件と目立ちました。
東京商工リサーチは「事態の長期化による過剰債務の問題や、息切れやあきらめ型破綻の増加など懸念も多い」と指摘しています。