2021年5月2日(日)
治水 住民意見反映を
武田氏に参考人「議論大事」
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参院国土交通委員会は4月20日、流域治水関連法案の参考人質疑を行い、日本共産党の武田良介議員が質問しました。
武田氏は「河川管理者だけでなく、住民と議論していくことが流域治水では大事ではないか」と質問。
水源開発問題全国連絡会の嶋津暉之共同代表は「1997年の河川法改正で住民の意見を聞くことになったが形骸化した」とし、流域治水の推進には流域住民の意見を反映させるシステムを考えて法案化してほしいと回答。土木研究所水災害・リスクマネジメント国際センター長・東京大名誉教授の小池俊雄氏は、計画の仕組み・効果・デメリットについて理解のプロセスが大事であり、その橋渡し役を増やすことが重要だと答えました。
武田氏は、避難施設の指定にあたって、施設側は避難計画の策定が負担になり、自治体側は専門性の涵養(かんよう)、人員確保の問題があり、施設指定すらうまくいかない現実について質問。社会安全研究所の首藤由紀所長は「国の責任で避難計画のつくり方や訓練のやり方を広めていくこと、コーディネーターという仕事を心理カウンセラー同様、報酬もつけて位置づけていくことが大事だ」と答えました。