2021年5月2日(日)
コロナから命・雇用守る
第92回メーデー 政治の転換実現を
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コロナ禍からいのちと雇用、くらしを守り、政治の転換を実現しようと1日、第92回メーデーが開かれました。中央メーデー集会は東京・代々木公園野外ステージからオンライン配信しました。全国16カ所で屋外・中継開催されました。(志位委員長のあいさつ全文)
志位委員長が激励あいさつ
中央メーデー実行委員会代表委員の小畑雅子全労連議長が主催者あいさつ。日本共産党の志位和夫委員長が動画で激励あいさつしました。
NPO法人医療制度研究会の本田宏副理事長が連帯あいさつし、「医療、生活、年金、教育、保育も政治だ。コロナはピンチだが、社会を変えるチャンスだ」と強調しました。
各地のメーデー会場を中継。福島県労連の斎藤冨春議長は「原発事故汚染水の海洋放出をあらゆる手段で阻止する」、広島県労連の神部泰議長は「参院再選挙で菅政権に厳しい審判を下した。政府に核兵器禁止条約の批准を求める」と訴えました。
労組が決意表明し、「看護師を五輪派遣する余裕はない。都立病院の独法化は中止すべきだ。75歳以上の医療費2倍化、病床削減はやめよ」(東京医労連女性部)、「コロナ休業補償を企業に支払わせ、国に休業支援金をつくらせた。シフト制の悪用を規制させよう」(首都圏青年ユニオン)と発言しました。
激励あいさつした志位委員長は、「深刻なコロナ感染拡大は菅政権による人災だ」と指摘し、「コロナ封じ込めへ責任を果たすよう政府に迫っていこう」「『#看護師の五輪派遣は困ります』が大きなうねりになっています。五輪は中止し、コロナ収束に集中を」と訴えました。
ケアに手厚い日本と人間らしく働けるルールをつくり、ジェンダー平等社会の実現など「社会的連帯の力でコロナの先に安心して希望を持って暮らせる新しい日本をつくろう」と訴えました。
「希望は市民と野党の共闘にこそあります」と力をこめ、「三つの国政選挙での勝利をきっかけに共闘が一歩前に動きだした」「総選挙で市民と野党の共闘を成功させ、野党連合政権をつくり、日本の政治を大もとから切り替えよう」と呼びかけました。
格差なくし公正な社会へ
小畑代表委員の主催者あいさつ
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主催者あいさつで小畑氏は、医療・公衆衛生の逼迫(ひっぱく)・崩壊は、新自由主義による公務・公共サービス切り捨てが根底にあるとして、「命を守ることを最優先に取り組む」ことを訴えました。
雇用と暮らしの課題では、女性、非正規雇用労働者に矛盾が集中しており、休業補償で一定の成果を勝ち取ったが、運動をさらに強めようと述べました。
政府・財界がコロナ禍便乗ですすめる「成長戦略」に抗して、「格差をなくし、8時間働けば誰もが人間らしく暮らせる公正な社会」の実現を求めました。
長野、広島、北海道2区のすべてで市民と野党の共闘が勝利したと強調。「都議選、総選挙へつなげ、国民の命と暮らしを守る政治を実現しよう」と呼びかけました。