2021年4月23日(金)
RCEP承認案 審議急ぐな
農民連と全国食健連 批准阻止求め抗議
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農民運動全国連合会(農民連)、国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は22日、参院議員会館前で、日中韓、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国など15カ国による「地域的な包括的経済連携協定」(RCEP)承認案の批准阻止を求めて抗議行動を行いました。
全農協労連の砂山太一委員長は、農業への影響や交渉過程などが国民に明らかにされないままの承認は許されないと述べ、「徹底審議のうえ、廃案に追い込もう」と訴えました。
午前中の参院外交防衛委員会での質疑後、日本共産党の井上哲士、紙智子の両議員が国会情勢を報告しました。
井上参院議員は、与党が来週にも採決しようとしていると述べ「農産物への影響試算は衆院委員会採決の日に出されたもので、十分な審議が必要だ。参考人質疑徹底審議で廃案に」と強調。紙参院議員は、政府が発効後の見直しでISDS(企業が国家を訴える権利)条項を盛り込もうと狙っているとし「日本が(ルールを押し付ける)加害者になりかねない」と告発しました。
午後の審議で参考人として出席する直前のアジア太平洋資料センターの内田聖子代表理事が参加。協定の中身も交渉の過程が国民に明らかにされておらず、審議も不十分だと指摘しました。