2021年4月23日(金)
未来 奪われないために
気候危機 若者ら行動
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バイデン米大統領主催の気候サミットが開かれた22日、日本の若者らが全国各地でアピールしました。菅義偉首相に対し、異常気象の原因となる温室効果ガスの削減目標を大幅に引き上げることを求めています。
東京都千代田区の経済産業省前では、若者ら50人が「削減目標を引き上げて」と訴える手作りのプラカードを掲げました。新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、マーチ(行進)の予定を変更。2メートルずつ空けて庁舎の端まで並びました。
都内の高校生(16)は皆勤だった学校を初めて休んで参加しました。政府の削減目標が低く、温室効果ガス排出量が多い石炭火力や危険な原子力発電を温存していることについて、「目先の利益や自分の立場しか考えていない」と批判。将来世代や被害を受ける国に思いをはせられる、想像力のある人がリーダーとして選ばれるべきだと主張しました。
「将来は医者になりたい。その未来が奪われる」と、同級生と参加した女子小学生(11)は「友達もまだ知らない人が多い。みんなに知ってもらいたい」と話しました。