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2021年4月20日(火)

変化の春 支援に笑顔

民青など全国で生活用品配布

盛況 1時間200人

福島

 福島県会津若松市で18日、県立会津大学と同短期大学部の学生を対象にした食料支援の「0(ゼロ)円市場」が開かれ、1時間に約200人が訪れる盛況ぶりでした。主催は地方労連、新日本婦人の会、医療生協、日本民主青年同盟などでつくる会津食料支援実行委員会。

 会津大学近くの会場では開始前から学生の行列ができ、その後も続々と集まってきました。手指を消毒し、受け取った米3キロの袋や食料品、日用雑貨などを両手で抱え、一人ひとりがお礼を言って帰っていきました。

 コンピュータ理工学の専門教育を受けたくて県外から入学した4年生の3人連れは、アプリ開発やセンサー系を研究。「必要な単位はほとんど取っている。もっと勉強したいが、半分以上オンラインなのが悔しい。こういう支援はとてもありがたい」と言います。

 博士課程2年の海外からの留学生は「バイト先の仕事がなくなって大変なので助かる」と感謝していました。

 「思ったより大勢で驚いた。コロナの影響は深刻。認識を深めた」と民青同盟員の白兎(しらと)ハチさん(ペンネーム)。

 実行委員会の佐藤哲夫さん(地方労連議長)は「3月初めは大学に100人分届け、今回は2回目の取り組み。引き続き取り組みたい」と話しています。

生理用品「高くて」

滋賀

 日本民主青年同盟滋賀県委員会は18日、5回目となるコロナ禍の下での学生への食料などの無料配布「学生ごはん応援プロジェクト」を彦根市で行いました。合わせて学生生活実態アンケートにも取り組みました。

 ボランティアの大学生4人と高校生1人を含む36人が参加。近江米や食パン、缶詰、調味料、トイレットペーパー、生理用品など、欲しい物を自分で選んで持ち帰りました。生理用品を手に取った女子学生は「高いのでありがたい」「食べ物と同じで必要なものです」と話しました。

 大学1年の女子学生は「コロナでバイトの収入が半分になったので、本当に助かります」と話し、3年の男子学生は「オンラインでは会社の雰囲気とかが分からず、就職活動が不安」だと明かしました。

 ボランティアとしても参加した大学1年の男子学生は「大学に入ってボランティア活動がしたかった。コロナで親の収入が減っているので自分も助かります」と話しました。

4年生「勉強大変」

長崎

 日本民主青年同盟長崎県委員会(筒井涼介委員長)が中心となり、コロナ禍で困窮する学生を支援しようと「学生応援!ながさき0円いちば」が18日、長崎市内の公園で実施されました。前回支援を受けた学生が、今回はスタッフとして参加するなど、スタッフの輪も広がっています。

 約60人の学生が来場。テントが張られた会場には取れたての新玉ネギ、みかん、米、レトルト食品、生理用品などが並びました。

 大学3年の女子学生は「母子家庭ですが、コロナ禍で母親の仕事が休業になり、自分のバイトもなくなるなど厳しい時期がありました。今は少しマシになりましたが、奨学金を受け、生活費も自分でまかなっているのでとても助かります」。

 教員採用試験に向け猛勉強中という女子学生(4年)は「勉強が大変でバイトができない状態なので、本当にうれしい」と述べ、大学院1年の男子学生は「院生になり、勉強と研究の時間が増えた分バイトが減り助かります」と語りました。

 アンケートには「生理用品があってありがたかった」「お米が助かります」の声や「コロナのせいで1年の時は友達ができなかった」(2年)などの回答もありました。

 スタッフの学生は、「コロナ禍で学生が交流する場が減っている中、『0円いちば』が交流の場になっていると感じた」と話しました。


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