2021年4月19日(月)
学生・市民らに食料支援
青森 “ミニ相談会”も
日本民主青年同盟青森県委員会(荻野優子県委員長)は17日、弘前市で3回目の食料支援を行い、国立弘前大学の学生など約50人が訪れました。
民青同盟員や学生ボランティア13人が参加。開始と同時に次々と学生が押し寄せ、食料品や日用品を袋いっぱいに詰め込みました。
ゼミの仲間9人を誘って来場した大学院2年の女性は「研究で忙しくバイトできないので支援はうれしい。年々授業料免除や減額が縮小され、もっと枠を増やしてほしい」と要望しました。
「大学院で研究したいけど、奨学金を借りてまで進学していいのか悩む」(理工学部2年の女性)など、学生からは高い学費の値下げや無償化を求める声が寄せられました。
「生理用品は高い。もらった中で生理用品が一番うれしい」と訪れた女子学生たちは口々に話します。
「タンポンを使ったことがなくて不安」と話す学生と“ミニ相談会”になる場面も。
ボランティアの医学部の学生と「もれの心配がなく、夜も安心だよ」と率直に話し合い、安心してタンポンを持ち帰りました。
民青が食料支援で寄せられたアンケートを基に県に要請したことを知った学生は「すごい。私たちの声を届けてくれてありがとうございます」と活動への共感が寄せられました。
京都 「本当に助かる」
コロナ禍で困窮する青年・学生、市民を支援しようと、日本民主青年同盟や、実行委員会が取り組む食材無償提供・生活相談会が18日、京都府福知山市、京都市の左京区、上京区、山科区など5カ所でおこなわれ、あわせて647人が参加しました。
「左京連帯ひろばin吉田」実行委員会が主催する京都市左京区の会場では、京都大学などの学生らが多数訪れ「3月で給付制奨学金の期限が切れた。これからの生活が心配。食料は本当に助かる」(大学院生・24歳)などと言い、食材を受け取りました。また、学生以外の参加も多く、シングルマザーの女性(40)は「旅行業のパートで働いていたが、コロナで仕事がなくなった。子どもの教育費や母親の医療費に困っている」と実態を語り、相談スタッフから無料低額診療の病院の紹介を受けると「そんな制度は知らなかった」と笑顔を見せました。
民青同盟北地区委員会と同同志社大学班が主催する上京区の会場でも、学生らが長い列をつくりました。スタッフとしても25人の青年・学生が企画・運営に関わり、はじめてボランティアで参加する同大1年の男子学生は「自分の知らないところで、困っている人がこんなにもいる。一人でも多くの人に届くよう、今後も活動したい」と語りました。
大阪 「学費安くして」
コロナ禍で困窮する市民に無料で食料を支援するフードバンクが18日、大阪府豊中市で行われました。地域の退職教職員の会有志、労連、医療生協、生健会、日本民主青年同盟、新日本婦人の会、民商が呼びかけ。2回目となる今回は約100人が参加し、口々に「本当に助かります」と笑顔で話しました。
子ども食堂でもらったチラシを見て来た2児の母親(34)は「ミルクがうれしい。保育園に申し込んでいるがずっと『待機』中でパートにも行けない」と訴え。別の母親(37)は、コロナによる保育園の休園で仕事を休み収入が減りました。40代のシングルマザーは飲食店の仕事がなくなり、転職後も収入が激減。サービス業の派遣で働く女性も「先月は5日間しか仕事がなかった」と語りました。
30代の男性はコロナで職を失い生活保護を利用。「大阪市内の病院に通院しているが、感染が怖く今は控えている」と話しました。70代の女性は「年金は月5万円。貯蓄が尽きたら生活保護を利用する」と話しました。
参加者から「保育園増やして」「学費安くして」「国保料が高い」「一律10万円の給付を何度も」の声が数多く寄せられました。
ボランティア参加した青年らは「そもそも生活が苦しいという人が多い。コロナでなくても必要な取り組み」「小規模でも地元でやることが大事」「地域の人々の温かい気持ちを感じた」と話しました。