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2021年4月16日(金)

コロナ禍 女性・若者にしわ寄せ

今、最賃全国一律1500円に エッセンシャルワーカー支えよう

全労連・春闘共闘が会見

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(写真)最賃引き上げを訴える(左から)黒澤事務局長、竹信氏とエッセンシャルワーカーの人たち=15日、厚労省内

 全労連・国民春闘共闘委員会は15日、厚労省で会見し、国民生活を支える「エッセンシャルワーカー」が最低賃金水準で働く実態を訴え、最低賃金の全国一律・時給1500円実現を訴えました。

 黒澤幸一事務局長は、コロナで解雇・雇い止めが増え、女性と若者にしわ寄せが集中していると指摘。「日本は昨年、最賃引き上げの目安を示さず、全国平均1円増にとどまったが、イギリスは6・2%引き上げ、米バイデン大統領も15ドル公約を掲げている」と強調しました。

 名古屋市の非正規保育士(29)=福祉保育労=は、「子どもを守る責任は非正規も変わりないのに時給は1100円。1人暮らしで切り詰めている」と訴え。

 生協労連・共立社(山形)労組の女性(45)は「山形の最賃は793円で、職場の時給は810円。ダブルワークしている人も多い。隣の宮城県(最賃825円)などに流出し、人手不足だ」と語りました。

 家庭ごみ収集に従事する自治労連・大和郡山市清掃関連労働組合の男性(47)は、「コロナ禍で市民生活を支えているが手取りは月18万円程度」と強調。介護福祉士の男性(39)=東京医労連=は「感染防止に頑張っているが、生活は厳しい」と話しました。

 全労連・全国一般民事法務労組の女性(63)は、「全国同じ仕事なのに、最賃の地域間格差で賃金が違う」と述べました。

 同席した竹信三恵子和光大学名誉教授は、「エッセンシャルワーカーの仕事は、新自由主義のもとで安上がりな非正規雇用化、委託化がすすめられたが、コロナで必要不可欠だということが鮮明になった」と強調しました。


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