2021年4月14日(水)
外国人雇い止め 田村智子氏
就労継続など求める
|
日本共産党の田村智子議員は6日の参院内閣委員会で、医療・介護事業などを展開するニチイ学館が国家戦略特区の外国人家事支援に従事するフィリピン人女性を大量雇い止めしている問題を取り上げ、就労継続などの支援を求めました。
2017年から始まった外国人家事支援人材受け入れ事業は都市部で実施され、約1000人を受け入れています。国家戦略特区の指針は、相当数の雇い止めを禁止、失業者が出た場合、他の受け入れ機関へのあっせんや帰国支援を義務付けています。
受け入れ数の7割を占めるニチイ学館は206人の契約を更新せず、48人と連絡が取れなくなっています。
また、女性たちの社員寮に抜き打ちで立ち入り、ベッドや引き出しの中などをチェック。部屋干しされた下着の写真撮影まで明らかになっています。
田村氏は、ニチイ学館は特区指針に違反していると指摘。坂本哲志国家戦略特区担当相は立ち入り調査について「了解があってもプライバシーは保護されるべきだ」と述べるとともに、退職者にあっせんや帰国支援をするよう指導したと答弁。6日を期限に報告を求め、必要な対応をしたいと答えました。
田村氏は、同受け入れ事業は労働者保護が機能しておらず、全国展開はあり得ないと指摘しました。