2021年4月14日(水)
核攻撃訓練やめろ
日米演習 井上議員が批判
参院決算委
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日本共産党の井上哲士議員は12日の参院決算委員会で、核兵器を搭載できる米軍B52戦略爆撃機と航空自衛隊が共同訓練していることに関し「核攻撃のための訓練に参加するなどあってはならない」と批判し、訓練の中止を求めました。
井上氏は、2018年7月以降にB52と空自の共同訓練が計5回行われ、昨年2月4日には日本周辺で米軍B52と空自のF2、F4戦闘機が共同訓練を行ったと指摘。B52は相手国の壊滅的な破壊を目的とする憲法上保有できない兵器であり、核兵器が搭載可能とされているとして、「専守防衛のはずの自衛隊が何のためにB52と訓練するのか」とただしました。岸信夫防衛相は「技量の向上や米軍との連携強化のため実施しており、専守防衛に反しない」と答弁しました。
井上氏は、米軍は(1)長距離爆撃機(2)大陸間弾道ミサイル(3)潜水艦発射弾道ミサイル―を「核の3本柱」に位置づけていると指摘。昨年2月20日付の米戦略広報部の記事には、同月に実施されたB52の飛行訓練など「核の3本柱」の訓練に関し、「米軍はその一部を日本の自衛隊と行った」と明記していると指摘。「核の3本柱の訓練の一部だと米側が言っている。訓練の位置づけを知らされないまま航空自衛隊は参加したのか」と迫りました。
防衛省の岡真臣防衛政策局長は「米側と調整した上で訓練を行っているが調整の内容は答えを控える」と回答。井上氏は「核搭載可能なB52と技能向上や連携強化の訓練を行うことは、米国の核作戦に組み込まれるものだ」と批判しました。