2021年4月10日(土)
NEXI社長の責任重大
岩渕氏 貿易保険法違反を追及
参院決算委
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日本共産党の岩渕友議員は7日の参院決算委員会で、日本貿易保険(NEXI)の貿易保険法違反について、同社の黒田篤郎社長に事態の認識や責任をただしました。
NEXIは、昨年10月に法令で認められていない海外債券を購入、保有していたことが発覚。今年2月には保険料の誤徴収が明らかになるなどの問題が相次いでいます。
岩渕氏は、NEXIの違反を受け、同法改定案が取り下げられたとして「前代未聞のこの事態をどう認識しているのか」と質問しました。黒田社長は「深刻に受け止め、心からおわびを申し上げる」と謝罪しました。
岩渕氏は、NEXIは過去にも不正入札事件で33億円の損失をだし、元顧問が罰則を受けるなど会社の建て直しを問われる立場だったと述べ、「その最中に違法な海外債券を購入している。社長の責任が問われる重大な問題だ」と強調しました。
また、NEXIの対応について、内部監査で資金運用の法令順守に疑義が提起されたにもかかわらず、貿易保険監理官への照会の際には、法令違反には当たらないとの考えを報告していると指摘。「法令を自分たちの都合のいいように解釈する姿勢が問題だ」と批判しました。
黒田社長は「経産省に直ちに相談をするように指示した」と答弁。岩渕氏は「徹底的な調査と公表は当然であり、経産省、経産大臣の監督責任も重大だ」と強調しました。