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2021年4月7日(水)

米軍違反外出 27件

20年度 赤嶺氏質問に警察庁

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(写真)質問する赤嶺政賢議員=6日、衆院安保委

 沖縄県内で米軍関係者による事件・事故が相次いでいることに関し、在日米軍の「リバティー制度」に基づく外出規制措置に違反した事例が、2020年度に27件あったことが分かりました。6日の衆院安全保障委員会で、日本共産党の赤嶺政賢議員の質問に警察庁が明らかにしました。

 リバティー制度では、3等軍曹以下の兵士の午前1~5時の外出、全軍人の午前0~5時の外部での飲酒を禁止しています。外出規制時間帯に発生した27件のうち刑法犯10件、道路交通法違反が17件でした。

 また、飲酒を伴う事件・事故は41件発生し、内訳は交通人身事故2件、道交法違反39件でした。在日米軍は昨年3月末以降、新型コロナ対策として階級や時間帯を問わず、外部飲酒を全面的に禁止しています。

 赤嶺氏は「外出や外部飲酒の規制措置への違反が常態化しているのは明らかだ」と批判。国と沖縄県、在沖米軍などでつくる「米軍人・軍属等による事件・事故防止のための協力ワーキングチーム」をただちに開催し、実効的な再発防止策を示すよう求めました。

 茂木敏充外相は「事件・事故はあってはならない」とし、ワーキングチームの開催について「現在、関係者との間で調整を行っている」と答弁しました。

 赤嶺氏は、1月末の午前5時すぎに那覇市内で起きた米海兵隊員による強制わいせつ事件をあげ、容疑者はリバティー制度の対象で飲酒も伴っていたと指摘。「外出と外部飲酒の規制措置に二重に違反した可能性が高い」と強調し、政府の早急な取り組みを求めました。


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