2021年4月6日(火)
西川氏の関与が濃厚
鶏卵贈収賄事件 紙議員が追及
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日本共産党の紙智子議員は3月22日の参院農林水産委員会で、鶏卵生産大手アキタフーズから現金を受けとった贈収賄事件で、西川公也元農水相・元内閣官房参与が行政と業界と政界の肩書を使いわけて関与し、安倍晋三前首相の指示を受けていた疑惑を追及しました。
内閣官房参与は、首相のアドバイザーとして情報を収集、助言する一方、守秘義務はあるものの政治活動や兼業兼職は認められています。西川氏は、2017年総選挙での落選直後、安倍前首相から内閣官房参与に任命され、農林水産業の振興を担当するとともに、日本養鶏協会顧問に就任していました。
日鶏協ニュースは、「アニマルウェルフェアについて、西川公也日本養鶏協会顧問から、生産者等を対象にした署名活動遂行の指導がありました」と報道。18年11月、日鶏が吉川貴盛農水相(当時)に要請を行った際、「内閣官房参与として立ち会った」と認めています。
紙氏は、内閣官房参与として参加したのだから、安倍前首相に報告し、指示を受けたのではないかとただしたところ、岡田直樹内閣官房副長官は、「西川氏は昨年12月に退任された」などと答弁。紙氏は、西川元参与、吉川元農水相の参考人招致を求めました。