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2021年3月29日(月)

もっと日本共産党

中国をどう見る?

「国際法守れ」の世論高め、外交的包囲を

 Q 日本共産党は中国をどう見ていますか。

 A 最近の中国と中国共産党には、平和や民主主義、人権保障に逆行する危険な動きが目立ちます。およそ共産主義・社会主義とはいえない行動で、日本共産党は厳しく反対し、事実と道理に立った批判を行っています。

 中国はかつて、核兵器禁止の国際条約を求めていました。しかし現在は、米国などの核兵器保有五大国(P5)とともに核兵器禁止条約に反対し、核兵器の近代化を進めています。その姿は「核兵器のない世界」をめざす動きの妨害者といえるものです。

 日本の尖閣諸島周辺では、中国公船が領海侵入を繰り返し、南シナ海では人工島やミサイル格納庫などの建設で軍事拠点化を進め、力による現状変更を迫る行動が問題となっています。海警局の活動領域を一方的に拡大し、武器使用などの権限を強める海警法を施行したことも重大です。

 昨年中国政府は「国家安全維持法」を強行し、香港の民主派活動家らを多数逮捕するなど、人権弾圧を強めています。ウイグル自治区での少数民族への抑圧、強制収容などにも国際的な批判が高まっています。

 領土をめぐる中国の行動は、国連憲章などが定める紛争の平和的解決の諸原則に反するものです。また、重大な人権弾圧も国際問題です。中国への批判は「内政干渉」などではありません。中国自身も、世界人権宣言やウィーン宣言などの人権保障の取り組みを支持しており、それらを真剣に履行すべきです。今重要なことは、「中国は国際法を守れ」という国際世論を高め、外交的に包囲することです。

 また日本共産党は、中国の「脅威」を利用した軍事力強化を図る動き、「反中国」の排外主義をあおることや過去の侵略戦争を美化する歴史修正主義には厳しく反対します。中国は最も重要な隣国の一つであり、わが党の批判は、日中両国、両国民の本当の友好を願ってのものです。


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