2021年3月28日(日)
コメの需給安定図れ
紙議員 価格下落問題で追及
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日本共産党の紙智子議員は16日の参院農林水産委員会で、米価下落防止のために市場からコメを隔離するなど、需給の安定に責任を果たすよう求めました。
コロナ禍による外食需要減で米価が下落し、民間在庫は4カ月連続で300万トンを上回っています。紙氏はコメの需要減少幅を質問。野上浩太郎農水相は「(1月は対前年比で)小売り向け107%、中食・外食向け87%、合計97%(3%減)だ」と答えました。
紙氏はコメ年間需要量が700万トンで3%マイナス分は21万トンだと指摘。農水省の「米の基本指針」(2月公表)は緊急事態宣言に伴う需要減を見込んだものなのかとただすと、野上農水相は「状況は変化しているので混乱させる」として、需給動向を見すえた指針でないことを認めました。
紙氏は、中食・外食事業者のコメ仕入れ状況アンケートで価格が下落したとの答えが5割に達し、備蓄米の落札価格も対前年比で2000円下がったと指摘。コメの在庫の膨らみによる根詰まりをなくためすに、いったん市場から隔離するよう求めましたが、野上農水相は「備蓄米は価格の下支えには使わない。生産者は自らの判断で生産、販売してもらう」と答えました。