2021年3月22日(月)
自衛隊に新任務 言及
防大卒業式で首相 日米同盟を強化
菅義偉首相は21日、防衛大学校(神奈川県横須賀市)の卒業式で訓示し、将来的に自衛隊へ新たな任務が付与される可能性に言及するとともに、日米同盟強化に取り組むと強調しました。
菅首相は、1991年のソ連崩壊後、「安全保障環境が激変する中で自衛隊に新しい任務が付与され、活動の幅が大きく広がった」として、この30年間、海外での国連平和維持活動(PKO)など自衛隊がさまざまな任務に対応してきたと指摘。そのうえで、これからの30年で「これまでにない課題や脅威があらわれ、新たな任務が自衛隊に付与されているのではないか」と語りました。訓練などを通じ「新たな任務にも対応できるはずだ」とし、「将来の変化に適応してほしい」と訴えました。
また菅首相は、「複雑化する安全保障環境下では、同盟国や友好国との協力が不可欠だ」と強調。4月上旬予定の訪米でバイデン大統領との信頼関係を深めるとして、「日米同盟のさらなる強化にしっかりと取り組む決意だ」と述べました。
一方、これまで安倍晋三前首相が卒業式の訓示で言及してきた改憲問題には触れませんでした。