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2021年3月19日(金)

男女共同参画に尽力

倉林氏に人事官候補

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(写真)質問する倉林明子議員=12日、参院議運委

 参院議院運営委員会は12日、政府提示の国会同意人事のうち、川本裕子人事官候補から所信を聴取しました。

 日本共産党の倉林明子議員は、日本の女性の閣僚比率は世界190カ国中113位だと指摘。国家公務員の指定職相当に占める女性比率は4・4%だとして、認識を問いました。川本氏は、日本の遅れを指摘し「(男女共同参画に)公務部門は率先して取り組むべきだ」と述べました。

 倉林氏は、昨年の東京高検検事長の定年延長をめぐる問題に触れ、人事院は政府からも中立・公正性が求められる存在だと指摘。その上で国際労働機関(ILO)87号条約(結社の自由及び団結権保護)、98号条約(団結権及び団体交渉権)で、条約違反の勧告がされているとして、団結権、団体交渉権、争議権の早期・完全な回復が必要ではないかと質問。川本氏は、「現況はILO原則に反しないと聞く。ILOへの説明も大事」と答えました。

 倉林氏は、給与のマイナス勧告など人事院が労働基本権制約の代償機能を果たしているとは言い難いと指摘し、現状への評価を聞きました。川本氏は、「マイナスの方向でも、民間給与との比較で適正な水準を勧告する」と答えました。


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