2021年3月11日(木)
NTT接待有無答えず
武田総務相 参院予算委で審議中断
参院予算委員会は10日、総務省接待問題をめぐり、NTTとの会食の有無を武田良太総務相が答えなかったため、審議が中断したまま散会となりました。
立憲民主党の白真勲議員は、現職の武田総務相に「(NTTと)会食した事実自体があるか」と質問。武田総務相は「国民が疑念を抱くような会食、会合に応じたことはない」「大臣規範に抵触するような会食、会合に応じたことはない」と繰り返すだけで、会食したかどうかは答えなかったため審議が中断し、そのまま散会となりました。
同日の参院予算委理事会は、10日の参院予算委員会の残りの質疑を11日午前に行うことを決めました。
武田総務相はきちんと答えよ
志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は10日、国会内で記者会見し、武田良太総務相が同日の参院予算委員会で、NTTからの接待の有無についての質問に対し、「国民が疑念を抱くような会食に応じたことはない」と答弁を繰り返したことについて、「接待があったのかどうかについて、きちんと答える必要がある」と批判しました。
志位氏は、武田総務相への質問は、NTTから接待を受けたことはあるかという単純なものだとした上で、武田総務相の答弁は、「『国民が疑念を抱くような会食・会合』という条件付きだ」と指摘しました。
志位氏は、谷脇康彦前総務審議官が、接待問題で当初「国民に疑念を抱かれるような会合はない」と国会で答弁していたにもかかわらず、答弁後にNTTからの高額接待が明らかになったとして「実際には、それ(答弁)と正反対のことがやられていた」と批判し、「きちんとした答弁が必要だ」と主張しました。