2021年3月2日(火)
政策買収疑惑究明を
塩川議員 農水汚職で幹部ら追及
日本共産党の塩川鉄也議員は1日の衆院予算委員会で、贈収賄で在宅起訴された吉川貴盛・元農林水産相と鶏卵大手「アキタフーズ」前代表らとの会食に農水省幹部が同席していた問題を追及しました。
塩川氏は、会食に参加した枝元真徹(まさあき)事務次官に対し、「アキタフーズの秋田善祺(よしき)前代表がどのような人物か知っていたか」と質問しました。枝元氏は「養鶏業界の重鎮なので承知していた」と述べつつ、利害関係者という認識だったかについては「その場ではそこまで認識しなかった」と答弁。一方、過去に農水省畜産部の関係で癒着が問題になったことを「承知している」とし、ルールを定めていることも「知っていた」と認めました。
塩川氏は枝元氏について、会食の相手方が利害関係者に該当するか否かについて相談・指導する農水省の倫理監督官でもあると指摘。「何が禁止行為か、誰が利害関係者か判断できない枝元氏に事務次官の資格はない」と辞任を求めました。
また塩川氏は、農水省の調査報告では安倍、菅両政権で内閣官房参与を務めた西川公也・元農水相の関与に触れていないと指摘。西川氏が日本養鶏協会とアキタフーズの顧問だったか問うと、農水省の横山紳官房長は「たしか顧問だった」と答弁しました。塩川氏は、場面によって肩書を使い分けている西川氏を調査しないのかと追及。横山氏は「倫理審査会の指導をうけ報告書を作った」と弁明し、西川氏に関する調査については明言を避けました。
塩川氏は「この接待の処分で一件落着ではない。贈収賄事件が問われている。政治家の関与、政治家による政策買収疑惑の徹底解明が必要だ」と強調しました。