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2021年3月2日(火)

山田広報官辞職は当然 真実語るべきだ 菅首相の責任は極めて重大

小池書記局長が会見

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(写真)記者会見する小池晃書記局長=1日、国会内

 日本共産党の小池晃書記局長は1日、国会内で記者会見し、総務審議官在任中に東北新社側から高額の接待を受けた山田真貴子内閣広報官の辞職について、「当然だ」と述べました。その上で、菅義偉首相が山田氏を擁護し続けたあげく、世論に追い詰められての辞職という「後手後手の対応だった」として、「菅首相の責任は極めて重大だ」と厳しく批判しました。

 小池氏は「菅首相は『人事は政権のメッセージ』『人事権は伝家の宝刀』だと語ってきたが、非常に悪い意味での『政権のメッセージ』を伝えることになったのではないか」と指摘。「体調不良」で入院した山田氏の回復後には「真実を明らかにしていただきたい。辞職で疑惑にふたをすることは許されない」と強調しました。

 また、同日の衆院予算委員会の質疑では、日本共産党の塩川鉄也議員の追及で、総務省の検討会「衛星放送の未来像に関するワーキンググループ」に出席した同省職員10人のうち6人が東北新社側の接待に応じ、会食回数は26回に及ぶことなどが明らかになったと指摘。「『放送行政をゆがめたということはない』と(武田良太)総務相は答弁してきたが、会食を境にワーキンググループの報告書案が東北新社に有利な内容に変わったことが明らかになった。放送行政をゆがめた可能性が極めて濃厚ではないか」と強調しました。

 その上で、「その接待に、なぜこれだけ多くの官僚が応じたのか。やはり菅首相の総務相時代の大臣秘書官であり、菅氏の長男である菅正剛氏が参加していたことが影響したと言われても仕方がない。総務大臣秘書官に据えた菅首相の責任は当然問われる」と指摘。菅首相が真相解明に背を向け、官僚に対する小手先の処分で決着がついたという態度をとるなら、首相自身の責任に発展していくとして、「引き続き徹底的に追及していく」と表明しました。


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