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2021年3月2日(火)

山田広報官が辞職 野党、首相責任追及

体調不良理由に

 菅義偉首相の長男・正剛氏が勤める放送関連会社「東北新社」から7万4000円超の接待を受けた山田真貴子内閣広報官が1日、辞職しました。

 加藤勝信官房長官は同日の衆院予算委員会で、2月28日に山田氏から体調不良で職務遂行が難しいと報告を受けたと説明。2週間程度の入院・加療を要するとの診断を受け、入院したと述べました。菅首相は「(辞職は)やむを得ないと判断した」と述べました。

 日本共産党の塩川鉄也議員は「辞職で一件落着ではない。山田氏を重用してきた菅首相の責任は重大だ」と強調。総務省接待問題で山田氏について、給与の一部を自主的に返納したのであって処分はされていないと述べ、「山田氏は特別職として政治的・道義的責任が問われている」とただしました。

 加藤官房長官は「内閣広報官としての行為ではなく、処分はできない。自主返納は職責の重さを十分踏まえた対応だ」と強弁。法の不備に当たらないとした加藤氏に対し、塩川氏は、過去の違反行為を免罪する仕組みだと批判しました。

 立憲民主党の枝野幸男代表は「辞職は遅きに失した。国民の常識を超えた接待がうやむやになることへの菅首相の責任は大きい」と強調しました。


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