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2021年2月19日(金)

総務省 会食「音声」一部認める

接待問題 野党、全幹部の招致要求

 放送事業会社「東北新社」に勤める菅義偉首相の長男(元総務相秘書官)が総務省幹部を接待していた問題で、同省の原邦彰官房長は18日、衆院予算委員会理事会で、「文春オンライン」が公開した会食中の一部音声について、秋本芳徳情報流通行政局長が自身の「音声」だと認めたことを明らかにしました。疑惑解明が重大な局面に入っています。

 報告を受け、野党は国会対策委員長会談を開催。19日の予算委員会で、接待を受けながら国会での説明に応じてこなかった谷脇康彦、吉田眞人両総務審議官をはじめ総務省幹部4人全員と、接待した東北新社側の菅首相の長男、子会社社長らの参考人招致を求めました。

 公開された音声では、首相長男が「BS、BS、BSの。スター(チャンネル)がスロット(を)返して」と発言。その後、話題は子会社事業に影響する衛星放送への新規参入をめぐる動きに移り、秋本局長が、その旗振り役とされた総務政務官だった自民党の小林史明議員について「どっかで一敗地にまみれないと」と語っていました。

 予算委理事会で原官房長は、秋本局長が「小林史明議員に関する発言は、私の音声かと思われます」と認めた一方で、子会社社長、菅首相長男によるBS、CS、スターチャンネル等に関する発言については「記憶にありません」としていると報告しました。

 これに対して、野党は「(官房長の報告は)納得できるものではない」と批判し、再調査を要求。同日予定されていた予算、総務両委員会は、与党議員による質疑だけとなりました。


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