2021年2月17日(水)
潜水艦の衝突事故に抗議
広島・呉 地方総監部に市民と大平氏ら
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海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」が高知県沖で貨物船と衝突した事故で、潜水艦の母港である広島県呉市の「非核の呉港を求める会」など地元と県内の市民団体は16日、海自呉地方総監部を訪れて抗議し、原因の徹底究明と再発防止を申し入れました。日本共産党の大平よしのぶ前衆院議員・衆院中国比例予定候補、奥田和夫市議が同行しました。
海自側が門前で対応したため、ハンドマイクで要請書を読み上げました。海中から浮上する際に起きた今回の事故と同様、2006年に宮崎県日南市沖で練習潜水艦がタンカーと衝突していると指摘。08年には千葉・房総半島沖でイージス艦が漁船と衝突、14年にも広島県大竹市の阿多田島(あたたじま)沖で大型輸送艦が釣り船と衝突するなど自衛艦の事故が繰り返されていることを挙げ、「事故の教訓が生かされていない。衝突事故の真の再発防止策を」などと求めました。
大平氏は「『海の忍者』とも言われる隠密行動を民間船が見つけられるはずがない。100%、潜水艦側の過失だ」と抗議しました。
要請中、門が閉められ、出入りの複数の業者らが待たされていました。「なぜ閉めるのか。業者さんが困っている。我々が中に入ると思っているのか」と理由を尋ねても、広報官は「お答えできません」と述べるだけでした。