2021年2月7日(日)
森会長による女性蔑視発言
「女性の社会進出を否定」
日本スポーツとジェンダー学会執行部が声明
日本スポーツとジェンダー学会執行部は4日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長による女性蔑視発言に関する「緊急声明」を出しました。
声明は、森氏の発言と同席者の反応を「性にもとづく差別が日本の体育・スポーツ界をリードすべき立場にある組織に蔓延(まんえん)していることの現れ」と指摘。発言は「客観的な証拠に基づかず、女性の特性を恣意(しい)的に作り上げ貶(おとし)めるものであり、女性の社会進出を否定するもの」とし、五輪憲章や五輪アジェンダ2020、国際オリンピック委員会のジェンダー平等報告書、国連のSDGs(持続可能な開発目標)の理念や方針、条項のいずれにも反すると批判しています。
森氏に対しては「今後このような性差別的認識や男女不平等を具体的にどのように改善していくのか、明確な方針と具体策の提示」を要求。日本のスポーツ界に向けて「真にこの問題と向き合い、より良い方向に向かうための言葉こそが、スポーツに関わる組織のリーダーに求められている」としています。