2021年1月21日(木)
米が未臨界核実験
昨年11月 トランプ政権3回目、今後も予定
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【ワシントン=遠藤誠二】米政府が昨年11月、西部ネバダ州の核実験場で未臨界核実験を実施したことが19日までに明らかになりました。エネルギー省傘下のロスアラモス国立研究所(ニューメキシコ州)が文書で発表しました。
それによると、ネバダ州の核実験場U1aで未臨界核実験「ナイトシェードA」が実施され、「成功」しました。今回の実験で得られたデータは数カ月かけて分析されます。
同実験は、トランプ政権下で実施が決まっていた3回連続の1回目。今後、「ナイトシェードB」「ナイトシェードC」が順次行われる予定で、米メディアによると「B」の実施は「今春」とされています。バイデン新政権下で予定通り実施されるのかどうかが注目されます。
未臨界核実験は核爆発をともなわない核実験。クリントン政権下の1997年以来30回目となります。トランプ政権のもとでは17年12月、19年2月に続き3回目です。
日本原水爆被害者団体協議会、原水爆禁止日本協議会、新日本婦人の会が抗議声明を発表し、米大使館に送付しました。