2021年1月17日(日)
豪雪 農の営みつぶす
共産党が被害調査
秋田
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昨年12月中旬からの記録的な豪雪に見舞われた秋田県南部の横手市。日本共産党横手市議団(2人)は被害状況の確認、市民からの要望聞き取りにと奔走しています。
平地から山裾まで水田や果樹園などが広がる同市醍醐(だいご)、増田両地区では、貴重な好天に恵まれた15日、農家の人たちがあちこちで懸命に除雪や雪に埋もれたリンゴの枝の掘り起こしを行っていました。
作業中の男性は「少しでも掘り起こそうと頑張っているが体が持たない。埋まっている所は、あちこちで折れてしまっているから切るしかない」と話します。
「この前、仲間と一緒に山の農業施設の雪下ろしをしたが、胸以上の雪をこいで行ってきた。とても木の所まで行ける状態じゃないし、まして一人で入るなんて危険だ。どれだけの被害が出ているのか、雪が消えてみないとまったくわからない」と語りました。
農業用ハウスをつぶされた男性は「補強をしていたがどうにもならなかった。まだ雪の降る時期が続くので油断できない」と語り、別の男性は「施設園芸(タラの芽、コゴミ)をやっているが状況を確認しようにも雪で中に入れない。農協に相談に行ったが、設置業者も手いっぱいな上、資材の調達も対応しきれないと言われた。今年はもうダメ。ママ(めし)が食っていけない」と肩を落としました。
富山
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日本共産党の井上哲士参院議員、藤野やすふみ衆院議員(同北陸信越比例予定候補)は16日、富山県入りし、この間の大雪により農業施設の被害に遭った農家などを訪ね、要望を聞きました。坂本ひろし衆院富山3区予定候補と火爪弘子、津本二三男の両県議らが同行しました。
井上、藤野両氏らは小矢部(おやべ)市の農場「農事組合法人金屋本江アイリスファーム」を訪問。ハトムギや米などをつくるビニールハウス7棟のうち2棟が倒壊し、撤去や再建に500万円以上はかかるという塚田三四治代表理事は「赤字の年が続く中の被害で、本当に深刻」と話しました。一行は同市役所を訪ね、総務部の担当者から被害状況を聞きました。
高岡市ではハトムギやニンジン、枝豆を育てる農業法人「中山農産」代表取締役の中山智章氏と懇談しました。6棟のビニールハウスを前に「強度のあるパイプを使用したが、ほぼ全壊した」と話した中山氏。見積もったハウスの再建費用は、資材の価格上昇もあり「共済だけでは賄えない」と語りました。
井上、藤野両氏は倒壊したハウスの再建について、過去の豪雪災害で国・県から最大9割の助成される制度がつくられたことがあると紹介。20日には防災担当大臣に申し入れると約束し、「皆さんからも声を上げてほしい」と述べました。
一行は砺波(となみ)市で、県花卉(かき)球根農業協同組合と懇談。石田智久組合長らは、チューリップなどの園芸品種は農業災害の補償の仕組みが弱いと指摘。「今後、被害に遭ったときが心配だ」として改善を要望しました。
井上氏は同日、砺波市で富山県農民連とも懇談しました。