2021年1月13日(水)
変異株の危険
全世界からの入国停止、遺伝子解析を急げ
小池書記局長が会見
日本共産党の小池晃書記局長は12日、国会内で記者会見し、新型コロナウイルスの変異株が英国や南アフリカ、さらにブラジルから国内に入ってきているなど「一層事態は深刻になってきている」と指摘し、全世界からの入国を停止し、国内の変異株の広がりについて、遺伝子解析を急ぐべきだと強く求めました。
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小池氏は、変異株が空港検疫をすり抜けて国内に入ってきているのは極めて重大だとして、「水際作戦と言いながら水漏れになっている」と批判。英国の変異株は感染力が最大で70%強いと言われているが、現時点で毒性が強いとかワクチンが効かないという報告はないとしつつ「感染力が強いということは患者が増える。患者が増えれば重症者が増える。医療ひっ迫を加速することになる」として、ただちに全世界からの入国停止の措置を取るべきだと主張しました。あわせて、医療や検査の強化など、感染対策の抜本的強化が必要だと強調しました。
小池氏は、「菅首相は、市中で1例でも見つかった国からは入国を止めると言っているが市中で変異株の感染がみつかってからでは遅い」と批判。「市中でみつかれば、その国の中で一定変異株がまん延している可能性がある。そうなってから入国を止める措置では、後手後手だと言わざるを得ない」と強調しました。
さらに小池氏は、国内での変異株のひろがりを知るために遺伝子解析を急ぐべきだと主張。厚生労働省が、遺伝子解析をするよう自治体に要請しているが、「実際は1割程度しか遺伝子解析ができていない」と指摘し、「日本国内で見つかった変異株が34例と言われているが、果たしてそういう水準なのか。もっと広がっている可能性がある」と指摘しました。