2020年12月27日(日)
福岡「街角なんでも相談会」
人員削減され路上生活 豚汁・おにぎり助かる
自助・共助だけでは行き届かない
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コロナ禍で生活に困窮している人や路上生活者などに向け、法律、労働、健康、生活相談、炊き出しをする「街角なんでも相談会」が26日、福岡市・天神の警固公園で行われました。
主催は福岡地区労働組合総連合で、労働組合をはじめ、福岡医療団、弁護士、日本共産党福岡市議団などが相談に応じ、福建労、新日本婦人の会、年金者組合が炊き出しなどをしました。
「今月末で仕事を切られる」など、次々に相談が寄せられました。高校の送迎バス運転手をしていた50歳の男性は、「コロナ禍を理由に人員削減され、路上生活をしている。生活保護を受けたい」と窮状を話しました。
炊き出しは、豚汁、おにぎりなどを準備。開始から約200人が列をつくり、「助かります」と受け取っていました。路上生活者、年金・生活保護受給者のほか、大学生や若者の姿がありました。ホッカイロや防寒具なども配布。事前宣伝には、ホームレス支援をする「おにぎりの会」の協力を得ました。
内田大亮事務局長は、「生活に困窮した方が市内にこれだけいる。自助、共助だけでは行き届かない。本来は行政が福祉の手を差し伸べるべきことだ」と話しました。