2020年12月24日(木)
来年は国民の努力に応える政治をつくる転換の年に
ラジオ日本 小池氏が抱負語る
日本共産党の小池晃書記局長は23日、ラジオ日本「岩瀬恵子のスマートNEWS」に出演し、今年の新型コロナウイルス対策や安倍晋三前首相の疑惑解明など政治の諸課題を振り返るとともに、来年は「国民の努力に応える政治をつくる。転換の年にしたい」と抱負を語りました。
キャスターの岩瀬氏から「2020年はどんな年だったか」と聞かれた小池氏は「忘れられない激動の年。だが、まだ終わる気がしない」と語りました。
安倍前首相の後援会の「桜を見る会」前夜祭の参加費用補填(ほてん)をめぐり東京地検特捜部が安倍氏に事情聴取したことに触れ、「7年8カ月総理をやっていた人物が検察の聴取を受けるということは重大な問題。政治責任をうやむやにするわけにはいかない」と強調。国会で少なくとも118回虚偽答弁があったとの調査を示し、「うそをつけば偽証罪に問われる証人喚問で国民が見ている前で安倍さんもきちんと話すべきだ」と指摘すると、岩瀬氏も「きちんと説明してほしい」と応じました。
小池氏は与党が密室・非公開の場の聴取で終わらせようとしていることを批判し、「国会の場でうそがまかり通ることをそのままにしておけば、政治に対する不信がどんどん強まってしまう。これを正すのは、与野党を超えた国会の責任だ」と話しました。
吉川貴盛元農水相が在任中に鶏卵業者から現金を受け取ったとされる問題で小池氏は「吉川氏は菅首相の最側近。自民党総裁である菅義偉首相自身の問題でもある。これをきちんと解明せずに終わらせれば自民党の責任も、菅首相の責任も問われる」と指摘。岩瀬氏も「この問題も桜もないがしろにするようでは国会を軽視したと言われてもしかたない」と応じました。
さらに新型コロナウイルス対策について、「後手後手であるだけでなく、『Go To』にしがみついて逆行している」と批判。医療9団体の「医療緊急事態宣言」を紹介し、検査体制強化や医療機関への財政支援などを行うべきだと主張しました。
最後に小池氏は、来年は「転換の年」にしたいと語り「こういう政治は変えようということを呼びかけ、野党で結束をして菅政権を倒し、政権交代で共産党も含むオール野党の連合政権をつくり、この国の政治を変える。希望の持てる政治にしたい」と語りました。