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2020年12月16日(水)

農水省は回答拒否

野党聴取 元農水相への献金問題

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(写真)鶏卵業者による元農水相への裏献金疑惑解明のための野党合同ヒアリング=15日、国会内

 吉川貴盛元農水相と西川公也元農水相が、広島県福山市の鶏卵生産会社「アキタフーズ」の元代表から現金を受け取っていた疑惑をめぐり、日本共産党や立憲民主党などの野党は15日、国会内で合同ヒアリングを行いました。

 元代表は、快適な状況での家畜飼育をめざす「アニマルウェルフェア(AW)」の国際基準が、日本の業者の負担にならないよう政府に働きかけるなどしていました。政府は、業界の要望に沿う内容で国際獣疫事務局(OIE)に対し反対意見を提出。業界が反発した「止まり木」「巣箱」などの義務化は見送られました。

 野党は、政府の決定に「大臣がどう関わったのか」と追及しましたが、農水省の担当者は「捜査に関することでコメントは控える」と回答を拒否し、政策の正当性を主張。野党側は「収賄罪で、正当な主張ならセーフという要件はない」と批判しました。

 野党議員らは、元代表らが大臣室で吉川元農水相にAWについて要望したさいの写真が、当時内閣官房参与だった西川氏のブログに掲載されていると指摘。3氏がそろって写った写真を示し「面談記録を出してほしい」と要望しましたが、農水省は捜査を理由に応じず、内閣参事官も、面会記録を探しているが「見当たっていない」などと述べました。


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