2020年12月16日(水)
日本共産党第2回中央委員会総会
「特別期間」の成功で共産党躍進のうねりを
志位委員長が結語
15日に開かれた第2回中央委員会総会で、志位和夫委員長が討論の結語を行い、「初のオンライン会議だったが、距離を感じさせない温かい一体感に包まれた会議となりました」と述べ、「討論では全体として報告がきわめて積極的に受け止められました」と語りました。
志位氏は冒頭、新型コロナウイルスから命と暮らしを守る緊急の取り組みについて、菅義偉首相が表明した「Go To」事業の全国一時停止は2週間後の28日からだと批判し、「『落ち着いた正月のため』というなら、今すぐ中止を実行する決断が必要です」と強調。11日に菅首相に対して行った「緊急要請」の内容にそって、年末・年始から、国民の命を守り苦難軽減のために献身する党の存在意義を発揮して、奮闘しようと訴えました。
志位氏は、いまから4月末までの時期に「わき目もふらず比例での党躍進のための活動に力を集中する」と提起した総会の主題にかかわって、第一の目標である政権交代と連合政権は野党共通の決意にしていく必要があるが、共通政策、政権協力、選挙協力は(1)どれも前に進むには、中央段階での合意が必要(2)合意は相手のあることであり、わが党の意思だけでは決まらない―と指摘。「こういう状況のもとで、『様子見』に陥ってはなりません。情勢を主導的に切り開くことが何よりも必要です」と強調しました。「『わき目もふらず…』という姿勢を揺るがず確立し、共産党躍進のうねりをつくりだすことが、党自身にとっても、共闘の成功にとっても、何よりも大切になる」として、この姿勢を断固として確立して奮闘することを呼びかけました。
「総選挙躍進、1千万対話、党勢拡大特別期間」について、課題と目標として掲げた4項目は、大志ある目標であると同時に、討論を通じてやりぬく展望が見えたとして、次の2点をあげました。
第一は、新型コロナ危機のもとで情勢の変化、国民意識の前向きの変化が起こっていることです。志位氏は、多くの発言で学生への食料支援の活動が語られ、民青や党に入った経験が語られるとともに、党とつながりが薄かった人びとが自らの努力で党を発見し、さまざまな形で出会いが起きていることも報告されたと指摘。この変化と「新しい日本をつくる五つの提案」「改定綱領」が響き合い、かみ合っていると強調しました。
「五つの提案」について、総選挙にむけた単なる政策提起ではないとして、国民多数の声に立ち、その多くが野党の共通政策になりうるものであり、新しい政権が実行する政策にもなりうるものとして、よく精査をして提起したと指摘し、「どれも政権交代が実現のための一番の早道になる」と強調しました。
「改定綱領」について、ジェンダー、格差、環境など、さまざまな問題を「入り口」にして、未来社会への道をさらに多面的に豊かにしたと指摘。これらの問題について「資本主義の枠内での解決に取り組みながら、根本的解決の道として社会主義の展望を大いに語ろう」と訴えました。
第二は、党大会後11カ月の奮闘で、党建設の確かな前進の足がかりを築いてきたことです。
討論では、このことへの自信と確信が共通して語られたと指摘。党員拡大では支部が主役の「大道」―法則的活動への自信が語られたとし、読者拡大ではコロナのもとで党大会後11カ月の現勢を維持していることの意義を強調しました。また世代的継承について、「この問題が、総会でこれだけ多くの同志によって語られたことは、この間にない画期的なことです」と述べました。
党大会第二決議にもとづく前進が開始されているとして、「11カ月の豊かな教訓と確信を、『特別期間』の成功に生かそう」と訴え。2中総は、11カ月の成果と教訓を踏まえ、総選挙が切迫するもとで発展させたものだとして、決定を「走りながら徹底・具体化、実践をはかろう」と呼びかけました。