2020年12月12日(土)

ＧｏＴｏ　日本病院会「即刻中止を」

声明発表

　全国の約２５００病院が加盟する日本病院会（相澤孝夫会長）は１１日、新型コロナウイルス感染症のこれ以上の拡大を防止するため、「Ｇｏ　Ｔｏ　キャンペーン」の「即刻中止」を政府に求める声明を発表しました。

　声明は、感染拡大に歯止めがかからず、全国で重症患者が増加するもと、「医療現場では、重症者等の診療を必死に行っているものの、感染拡大がこのまま続けば、医療崩壊は必至のおそれ大である」と指摘。医療従事者の心身の疲弊が限界に来ている今、国が先頭に立って感染防御などを最優先に掲げ、「コロナウイルスと真剣に向き合うべきだ」と強調しています。

　さらに、専門家らが感染対策を議論し、政府に提言を出している「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の意見について、国が感染対策の方針に十分反映しているとは「いいがたい」と批判。「Ｇｏ　Ｔｏ　キャンペーン」は、感染が制御された時点での再開を妨げるものではないとした上で、即刻に一時的中止を行うよう求めています。

　同分科会も同日、会合を開き、感染状況が４段階中２番目に深刻な「ステージ３」の地域では、「Ｇｏ　Ｔｏ　トラベル」などを一時停止すべきとする政府への提言をまとめました。