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2020年12月9日(水)

核禁条約進展歓迎130カ国

国連決議 加盟国の3分の2超す

日本政府は反対

 【ワシントン=池田晋】第75回国連総会は7日の本会議で、第1委員会(軍縮・国際安全保障)で議論された決議案の採決を行い、核兵器禁止条約への署名・批准の進展を「歓迎する」決議案を130カ国の賛成で採択しました。決議「核兵器禁止条約」の採択は3年連続。来年1月の同条約発効を間近に控え、国連加盟国の3分の2を上回る、過去最多の賛成票を確保しました。

 核保有国と「核の傘」の下にある同盟国を中心として反対は42、棄権は14でした。賛成票は2017年の条約制定時の122カ国を上回りました。

 決議は、禁止条約の署名・批准の進行状況を歓迎し、署名・批准していない国に早期加盟を呼び掛ける簡素な内容。日本政府は今年も反対票を投じ、この決議への反対は3年連続となります。

 日本政府提出の決議案「核兵器のない世界に向けた共同行動の指針と未来志向の対話」は、賛成150、反対4、棄権35で採択されました。昨年と比べて賛成票が10減る一方、棄権票が14増えました。核兵器禁止条約にはなんら言及せず、核保有国寄りの日本の決議に対しては、禁止条約の主な推進国から批判が続いています。


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