2020年12月8日(火)
鶏卵業者からの贈収賄疑惑
元農水相の関与ただす
野党ヒアリング
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吉川貴盛元農水相が広島県福山市の鶏卵生産会社「アキタフーズ」の元代表から大臣在職中に現金を受け取った贈収賄疑惑について、野党は7日、国会内で合同ヒアリングを開きました。
元代表は、鶏卵の取引価格が下落した際に基準価格との差額を補てんする「鶏卵生産者経営安定対策事業」や、快適な状況で家畜飼育をめざす「アニマルウェルフェア」の国際基準をめぐり、日本の鶏卵業者の負担にならないよう働きかけをしていたとされています。
野党議員はこれらの政策について「吉川氏に相談をしながら進めたものか」と追及。農水省の担当者が「捜査活動に関することでコメントは差し控える」と述べたのに対し、野党からは「大臣が意思決定に関与しているかも答えられないのか」「(大臣の)決裁を受けていないわけがない」と批判が相次ぎました。
疑惑をめぐっては、元代表が所有するクルーザーで同省元幹部らを接待していたことも報じられています。
日本共産党の田村貴昭衆院議員は、接待を受けた元幹部らが「現在も農水省の経済政策に大きな発言力を持っている」と指摘。元幹部らから畜産・鶏卵・養鶏などの政策に対して相談や連絡があったかを確認するよう同省に求めました。
また、田村氏は吉川氏と元代表との面談記録についても提示を要求しましたが、同省の担当者は捜査を理由に応じませんでした。
日本共産党から藤野保史衆院議員も出席しました。