2020年12月7日(月)
安倍前首相 証人喚問を
「桜」疑惑で虚偽答弁次々
「人間としてどうなのか」「居丈高に言葉を荒らげる」「(答弁を信用しないなら)予算委員会は成り立たない」。安倍晋三前首相は「桜を見る会」前夜祭をめぐる国会答弁で、「安倍事務所は関与していない」「ホテルからの明細書は出されていない」と繰り返す中で、質問する野党議員を攻撃し、脅すような発言を繰り返しました。しかし、野党の追及に対するこれらの答弁がウソであったことが、衆院調査局の調査(11月24日発表)で明らかになりました。
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同調査は、全野党が参加する総理主催「桜を見る会」追及本部が要求し、安倍首相(当時)の「事務所は関与していない」「明細書はない」「差額は補てんしていない」という趣旨の答弁をした本会議と委員会がどれだけあったかを調べたものです。
それによると、安倍前首相は「桜を見る会」前夜祭をめぐり、2019年の臨時国会と20年の通常国会で、合計33回の本会議と委員会でウソの答弁を行っていました。
2019年2月17日の衆院予算委員会では、立憲民主党の小川淳也議員への答弁だけで、安倍首相は7回の“虚偽”答弁を行っていました。その際、安倍首相は「信じていただけないということであれば、そもそも予算委員会は成り立たない」とまで述べていました。
同調査はまた、菅義偉首相(当時官房長官)が虚偽答弁をした本会議と委員会が6回に上ることも明らかにしています。
いま、弁護士、法学者などからの告発を受けて東京地検特捜部が任意の事情聴取を行う中で、安倍事務所が参加費用の補てんを行い、ホテルの発行した明細書も存在するとの疑惑が浮上しています。
これらが事実なら、安倍首相が国会で“個々の参加者がホテルと個別に契約をしていた”などとし、「安倍事務所職員は、契約上の主体にはならない」(20年2月5日の衆院予算委)、「ホテル側から明細書の発行はなかったとのことです」(19年11月20日の参院本会議)、「事務所側がこれに補てんしたという事実もまったくない」(20年3月4日の参院予算委)などとした答弁がすべて虚偽であったことになります。
これまでウソをつき続けた安倍前首相。ウソをつけば偽証罪に問われる国会の証人喚問が必要です。