2020年12月5日(土)
75歳以上医療費 2割化 断念させよう
厚労省前 高齢者座り込み最終日
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菅義偉政権が狙う75歳以上の医療費窓口負担2割化反対などを訴え、高齢者が厚生労働省前で3日間にわたって怒りの声を上げた座り込みは4日、最終日の行動を終えました。日本高齢期運動連絡会が呼びかけ、3日間で90人以上が参加しました。
東京社会保障推進協議会の窪田光事務局次長は、「新型コロナウイルス感染の恐れから医療機関の受診控えが進む中、フレイル(身体機能や認知機能の低下)が広がっていると、医師会などの調査で明らかになっています」と指摘。窓口負担引き上げはさらなる受診控えを招き、高齢者の命取りになりかねないとして、日本医師会の中川俊男会長も反対していることを紹介し、「医師会や専門家の知見にも耳を貸さず、国民を大切にしようとしない政治は終わりにしよう」と呼びかけました。
日本高齢期運動連絡会の菅谷正見代表委員は、「反対の世論が広がり、2割化中止へ国とギリギリの押し合いをやっている。断念に追い込むまでたたかいを続けよう」と訴えました。
経済的困窮によって医療機関への受診が遅れ、症状悪化で亡くなってしまった事例を調査する全日本民主医療機関連合会社保運動・政策部の堀岡真人さんは、「これ以上の医療費負担増は手遅れによる死亡を増大させかねません。即刻中止させましょう」と述べました。