2020年12月3日(木)
警察の対応 信頼揺らぐ
田村智子議員 女性暴行死で指摘
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日本共産党の田村智子議員は1日の参院内閣委員会で、昨年10月に福岡県太宰府市で女性が暴行されて死亡した事件で、警察の対応について質問しました。
事件前3カ月間にわたって、被害者の家族が佐賀県・鳥栖警察署に繰り返し相談したものの、被害届を受理せず捜査もしなかった警察の対応について、田村氏は「捜査怠慢ではないのか、市民の警察への信頼が揺らぐ」として、真摯(しんし)な検証を求めました。小此木八郎国家公安委員会委員長は「(遺族の相談は)直ちに被害者に危害が及ぶ可能性が認められなかった」と佐賀県警の言い分を繰り返しました。
田村氏は、佐賀県警が警察内部だけで調査し、当事者遺族に事実確認や聞き取りもせず、当時の警察署の対応に不備はなかったとしたことを指摘。「桶川ストーカー殺人事件をほうふつとさせる。警察が事件性を見逃して重大犯罪が発生した事例は各地で起きており、警察全体の真摯で具体的な教訓となるように国家公安委員長として検証すべきだ」と重ねて求めました。