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2020年11月28日(土)

ワクチン 第3相試験は重要

参院委倉林氏質疑 参考人が意見

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(写真)参考人に質問する倉林明子議員=26日、参院厚労委

 新型コロナウイルスワクチン接種関連法案の参考人質疑が26日、参院厚生労働委員会で行われ、参考人からは安全性の確認や、副反応の情報公開、接種するかどうかの自己決定権の尊重を求める意見が相次ぎました。日本共産党からは倉林明子議員が質疑に立ちました。

 国立感染症研究所の脇田隆字所長は「全国的な感染拡大が進んでいる」としたうえで「『Go To トラベル』自身が感染拡大のエビデンス(証拠)はないにしても、この状況になると移動自粛を進めてほしい」と表明。厚労省のアドバイザリーボードとして「『Go To トラベルの停止』を提言した」と述べました。

 倉林議員からワクチンの承認審査のあり方について問われた薬害オンブズパースン会議メンバーの隈本邦彦江戸川大学教授は、有効性・安全性をしっかり検証する必要があり、日本での審査をせずに承認する「特例承認」はやるべきではないと強調しました。

 北里大学大村智記念研究所の片山和彦教授は「ワクチン開発は通常10年かかる」とした上で「第3相試験(検証的臨床試験)は重要だ」と強調。副反応については「これまでに人体に接種されていないタイプのワクチンであり、長期間でみないと、どういった影響が起きるかは分からない」と述べました。


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