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2020年11月19日(木)

マイナポイント・テレビCM 高視聴率帯を占拠

同時間2番組に提供する異常さ

本村議員の調査で判明

 「この番組は、マイナポイントの提供でお送りします」―。テレビからのこんなアナウンスに驚いた人も多いのではないでしょうか? 「マイナポイント」のためにテレビの高視聴率の時間帯に湯水のごとくCMを打っていたことが、日本共産党の本村伸子衆院議員の調べでわかりました。(矢野昌弘)


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 9月からはじまったマイナポイントは、マイナンバーカードを持つ人へのポイント還元事業です。1人最大で5000円分のポイントを還元するもので、政府は4000万人の利用者を見込み、総額2478億円の予算を立てています。

 来年3月末までの事業ですが、マイナンバーカード交付済み枚数は2775万枚(10月末時点)で、マイナポイントの申し込みは835万件にとどまっています。

費用18億円余

 本村議員の調べによると、マイナポイント事業の広報費53億8000万円のうち、事業終了まで残り5カ月も残しながら、85・5%にあたる46億円(同)が使われていました。

 とくに支出が目立つのがテレビCM費用で、18億円余を使っていました。10月末までの3カ月ほどで、番組の提供者として「マイナポイント」のクレジットで放送したCMは115回(同)になります。CMは朝から深夜まで流れました。

 テレビでは、高い視聴率が期待できる午後7時から10時を「ゴールデンタイム」、午後7時から11時を「プライムタイム」と呼びます。

 その時間を各放送局は、花形番組をそろえてしのぎを削ります。

裏番組も同じ

 本紙の集計によると、マイナポイントのCMはゴールデンとプライムの高視聴率時間帯に集中し、その53番組で放送されました。

 中には同じ時間に放送されている二つの番組に提供するなど、どのチャンネルに回してもマイナポイントのCMが流れるという異常なつぎ込みぶりが浮き上がります。


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