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2020年11月16日(月)

創立70周年の2021年を野党連合政権つくる歴史的な年に

全商連第54回定期総会 志位委員長のあいさつ

 東京都内で15日に開かれた全商連第54回定期総会で、日本共産党の志位和夫委員長があいさつしました。あいさつを紹介します。


写真

(写真)来賓あいさつをする志位和夫委員長=15日、東京都中央区

新型コロナ危機のもと業者の「命綱」としてかけがえない役割

 みなさん、おはようございます(「おはようございます」の声)。全商連第54回定期総会にあたり、日本共産党を代表して、心からの連帯のあいさつを送ります。

 私は、新型コロナ危機のもと、4月と10月に全商連本部にうかがい、業者のみなさんの声、全商連の活動について、太田義郎会長、岡崎民人事務局長からお話をうかがい、いくつかの居酒屋やスナックなどにもお邪魔をいたしました。そのときに強く実感したのは、“日本に民商・全商連があってよかった”ということです。

 みなさんは業者の切実な願いを政治に届け、持続化給付金、雇用調整助成金(雇調金)のコロナ特例、家賃支援給付金など、さまざまな制度をかちとってきました。民商・全商連のみなさんの果たした役割は、本当に大きいものがあります。奮闘を心からたたえたいと思います。

 「困ったときは民商に相談しよう」を合言葉に、全国各地の民商が無数の相談会を開いているとのことです。給付金でも、貸付金でも、雇調金でも、“どうせ無理”とあきらめていた方に一声かけて励まし、ネットでの申請を応援し、次々と支給を実現させてきました。「民商に相談すれば希望が見える」との評判が広がって、連帯のネットワークがどんどん広がっているとうかがっています。みなさんは、まさに業者の「命綱」としてかけがえのない役割を果たしていると思います。草の根の奮闘に敬意を表します。(拍手)

 そして、うれしいことに、5月以来、6カ月連続で会員が増え、前年比で2倍とききました。業者のみなさんの苦難を打開する活動にとりくむなかで、民商・全商連が組織的にも素晴らしい前進をはじめていることに、心からお祝いを申し上げます。(拍手)

 私のささやかな体験を申しますと、4月に全商連本部をうかがった際に、太田会長と一緒に、本部のすぐ近くの沖縄居酒屋「古里」というお店にお邪魔しました。マスターからたいへんな窮状にあることをお聞きしました。その後、このお店も、持続化給付金、家賃支援給付金を受け取り、そして民商に入って商売を続け、がんばっていると聞き、たいへんうれしい思いであります。マスターとは、「コロナが収束したら、琉球料理を食べにうかがいます」と約束しました。約束を果たすことを、たいへんに楽しみにしております。

感染爆発を抑え、暮らしと営業を守る緊急のとりくみを共同で

 新型コロナの「第3波」が到来するもとで、命と暮らし・営業を守るとりくみは、いよいよこれからが大切になってきます。

 感染の爆発的拡大を何としても抑えなければなりません。率直にいって、菅政権はまったくの無為無策というほかありません。PCR検査を抜本的に増やし、陽性者を保護し、感染を追跡する。「検査・保護・追跡」の抜本的強化を求めていきます。

 同時に、みなさんとご一緒に、暮らしと営業を守る緊急の取り組みに全力をあげてまいります。

 家賃支援給付金の支援額は、つけられた予算の2割台にとどまっています。あまりに遅い。ただちに給付を届けきるための実効ある措置を強く求めていきましょう。

 持続化給付金について、「もう使い切った」「とても足らない」という声がたくさん寄せられております。持続化給付金の第2弾の実現のために力をあわせようではありませんか。(拍手)

 そして、消費税です。消費税を緊急に5%に減税し、経営が苦しい中小企業については、19年度と20年度分の納税を免除する。これを求めていきたい。(拍手)

 私が調べて驚いたのは、資産1000億円以上の超富裕層は、コロナのもとで資産を昨年の14兆円から19兆円に、5兆円も増やしています。こういう富裕層と大企業に応分の負担をしてもらい、消費税の減免を実現することは、税の公正という点でも当然のことではないでしょうか。ともに力をあわせて実現の扉をこじ開けたいと思います。(拍手)

強権・冷酷の菅政権を倒し、政権交代を実現し、野党連合政権を

 菅政権が発足して2カ月がたちました。

 私は、安倍政権と7年8カ月、対決してきまして、「戦後最悪の政権」と批判してきました。これ以上、悪い政権は、もう出てこないだろうと思っていましたが(笑い)、後任者は、さらに強権で、冷酷な姿をあらわにしつつあります。

 日本学術会議への人事介入は許せません。説明なしの任命拒否が横行すれば、学問の自由も言論・表現の自由も危うくなります。すべての国民の問題として、任命拒否を撤回させるたたかいにともに取り組んでいきたいと思います。

 菅首相は、「自助・共助・公助」が決まり文句ですが、国会答弁がまったくできないんです。私は先日、衆院予算委員会に質疑に立ちましたが、一問一問、役人からの紙を見てやっと答える。私は、菅さんにいいたい。「答弁は、まず自分でやってみる。『自助』でお願いします」と(笑い)。「『公助』=紙に頼るのはおやめなさい」と(拍手)。国会がまともな質疑の場になるように、強く求めていきたいと思います。

 みなさん、こんな政権に日本の政治を任せるわけにはいかないじゃないですか(「そうだ」の声)。次の総選挙では、市民と野党の共闘の力で、菅政権を倒し、政権交代を実現し、野党連合政権をつくっていこうではありませんか。(拍手)

 私が、本当に心強いと思ったのは、民商・全商連が、全国で47都道府県の県連とともに、556の民商をもち、事務所と専従職員を構えてがんばっておられるということです。全国津々浦々に組織をもつ民商・全商連のみなさんが、市民と野党の共闘の発展・勝利のうえでも大きな役割を発揮されることを心から願うものです。

 全商連創立70周年を迎える2021年を、野党連合政権をつくる歴史的な年にするために、ご一緒に力を合わせようではありませんか。(拍手)

 以上で連帯のあいさつとします。ともにがんばりましょう。(拍手)


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