2020年11月12日(木)
女川再稼働 知事「同意」
宮城 被災地の原発初
県民の意向触れず
東北電力女川(おながわ)原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の再稼働について、宮城県の村井嘉浩知事は11日、再稼働の事実上の前提となる「地元同意」を表明しました。東日本大震災の被災地での原発再稼働への同意は初めて。
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村井知事はこの日、石巻市で須田善明・女川町長、亀山紘・石巻市長と3者会談を行い、再稼動への「地元同意」を決定。県民への報告ともなる記者会見より先に、梶山弘志経産相へ電話で「地元同意」を連絡しました。
また、原発施設の変更(追加工事)に関する東北電力との「事前協議」も了承しました。
記者会見で村井知事は、「地元同意」の判断に至ったポイントを問われ、県議会と、立地自治体を含む市町村長の理解を得られたと説明。県民の意向については触れませんでした。「私自身、再稼働は必要だと考えています。事故があったから駄目なら、すべての乗り物、食べ物を否定することになる」などと強弁しました。