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2020年11月10日(火)

BS番組 藤野氏出演

学術会議の任命問題

戦前の反省から強い独立性ある

 日本共産党の藤野保史衆院議員は8日放送のBS朝日番組「激論!クロスファイア」に出演し、菅義偉首相による日本学術会議の新規会員の任命拒否問題などについて各党議員らと議論しました。

 藤野氏は、日本学術会議は「学問の自由」が侵された戦前の痛苦の歴史の反省に基づく組織だと述べ、「そのために強い独立性が求められているということを認識すべきだ」と主張しました。

 自民党の斎藤健衆院議員は任命拒否の理由について「一人ひとり表にできない何らかの理由があったのではないか」などと持論を展開しました。

 これに対し、藤野氏は、学術会議の前会長の発言を紹介し、「任命拒否の理由が分からなければ今後の会員の推薦もできなくなる」と指摘しました。

 立憲民主党の渡辺周幹事長代行は首相の任命権について、これまでの政府解釈は「形式的任命」であり実質的な任命権はなかったと指摘し、「なぜ解釈が変わったのか政府は論理的に説明ができていない」と批判。藤野氏は「これまでの解釈を変えるのであれば国会で説明するのが憲法の定める三権分立の姿だ」と主張しました。

 司会の田原総一朗氏は、この問題での菅首相の国会答弁について「苦しそうで同情さえしたくなる」と述べました。

 番組では菅首相が2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにすると宣言したことも議論に。藤野氏は新規建設中・計画中の石炭火力発電所が現在17基あると述べ、「この計画はまだ生きている。まずはこれがどうなるかが問われる」と強調しました。

 新型コロナウイルス対策について藤野氏は、「医療機関の赤字は続いているが、経営への支援はない。保健所の検査体制の拡充も進んでいない」と指摘。渡辺氏は補正予算が4分の1しか執行されておらず、「予算は確保しているのに支援が行き届いていない」と批判しました。


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