2020年11月8日(日)
日本のどこの空にもオスプレイはいらない
千葉の市民集会 志位委員長のあいさつ
「オスプレイいらない! 習志野・八千代・船橋市民集会」(7日、千葉県船橋市)での日本共産党の志位和夫委員長のあいさつを紹介します。
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みなさん、こんにちは。日本共産党の志位和夫でございます。
まず、昨日、木更津駐屯地で強行された、オスプレイの訓練飛行に、みなさんと一緒に抗議の意思を表したいと思います。(拍手)
木更津駐屯地の整備機能3倍化――恒久的配備となる危険が
この動きを許してしまうとどうなるか。
私は、ここに、防衛省が今年5月、木更津市に提示した文書を持ってまいりました。たいへんなことが二つ書いてあります。
一つは、木更津駐屯地のオスプレイ整備能力を3倍にする。これまでは、一度に整備できるオスプレイは3機から4機だったんですが、10機にすると書いてあるんですね。そして、「新しく格納庫を整備したい」と書いてある。格納庫を二つ造るというんですよ。整備能力を3倍の10機にする。その内訳は米軍機が7機、自衛隊機が3機です。そして新たな格納庫を造る。日米のオスプレイをセットで整備する。これでは「暫定」ではなく恒久的配備になってしまう危険が大いにあります。絶対に許すわけにまいりません。(拍手)
新たに米海軍のオスプレイも配備――一大拠点とされる
もう一つ、これを読んでおりまして、私がたいへんだと思ったのは、小さな字で、「2023年以降、米海軍CMV22の整備も想定」と書いてあるということです。
これはどういうことかといいますと、これまでに日本に配備されている米軍のオスプレイというのは、普天間基地の海兵隊型オスプレイ、横田基地の空軍型オスプレイ、この二つだったんですね。ところが、それだけじゃなくて海軍型オスプレイを配備すると書いてある。海軍型オスプレイというのは、原子力空母「ロナルド・レーガン」に兵員や物資を運ぶことになる。厚木基地に配備される可能性があると思うのですが、そうなってきますと、三つのオスプレイがそろっちゃうんです。
海兵隊型オスプレイ、空軍型オスプレイ、海軍型オスプレイが2023年に全部そろう。そして2023年には自衛隊のオスプレイも17機になるというんでしょう。オスプレイの巣窟になっちゃうじゃないですか。
木更津駐屯地が日米のオスプレイの一大拠点とされ、オスプレイが首都圏の空を自由勝手に飛び回る、こんなことはなんとしても止めようではありませんか。(拍手)
習志野演習場で日米合同でパラシュート降下訓練が
さらに、私が、この間の動きで、たいへん危ないなと思っているのは、9月15日にこの近くの陸上自衛隊・習志野演習場で、日米合同でパラシュート降下訓練がやられたということです。横田基地の米空軍のC130という輸送機に陸上自衛隊の第1空挺(くうてい)団が乗り込んで、パラシュート訓練をやった。日米合同訓練をこの習志野でやったんですよ。そこまで日米一体化している。
こういうときに木更津にオスプレイの巣窟ができたら、習志野での訓練を始めることになる危険が大いにあると思います。東京の横田基地では、オスプレイからパラシュート降下訓練をやっているんです。習志野でもその危険があります。私たちの地域の平和、安全を守るうえでも、絶対に認めるわけにはまいりません。
その点で、この間、船橋、習志野、八千代の3市長さんがそろって防衛省に「議会と住民にちゃんと説明しろ」と求めているのは、当たり前ではないでしょうか。(拍手)
これは党派を超えてやっていきたい。みんなで力を合わせて、この暴挙を止めるために頑張りたい。沖縄の空にも、首都圏の空にも、日本のどこの空にもオスプレイはいらない。この一点で、力をあわせてまいりましょう。
政権交代で新しい政権を――いちばんの解決の道になる
そして、なんといっても政権交代をやりましょうよ(拍手)。菅政権はもうだめですよ。私も、日本学術会議の問題で論戦したけれども、全然答えられない。誰かが紙を持ってくるんですが、私はその姿を見て、答弁は「まず自分でやってみろ」と(笑い)。答弁こそ「自助」でやれ、「公助」の紙に頼るな、このように言いたいと思いますが(笑い、拍手)、もうこんな政権は早く倒さなきゃならない。
市民と野党の共闘の力で、今度の総選挙でしっかり勝って、政権交代して新しい政権をつくる。これがオスプレイ問題でもいちばんの解決の道になりますので、どうかお力添えよろしくお願いいたします(拍手)。頑張ります。ありがとうございました。(拍手)